剣道の概要

剣道のルールって簡単なの?分かりやすく紐解いちゃいます!

剣道の錬成会とかじゃ、別の学校の生徒が審判するんだよなー

納得いかない判定とかあると、あからさまに態度が悪くなる人多いし……

ちゃんと審判出来るようになりたいなぁ

 

こういう人結構いるんじゃないですか???

 

大人が審判する試合は正式な大会がほとんど。

錬成会レベルでわざわざ大人が審判することってほとんどないんです(地域の道場が集まってやるものは別ですが……)

そうすると、普段の試合で審判するのは、生徒同士。

 

生徒同士で審判すると何が起きるか???

 

そう!!!

自分たちが気に食わない判定だと、ヤジを飛ばしたり、あからさまに剣道の態度が悪くなったり……

 

ホント、これ嫌になるんですよね~

これはやっちゃいけないんですけどね……

私も高校のとき、かなーり嫌な思いをしました。

 

お前ら弱っちいくせに、糞みたいな判定してんじゃねーよ!!!

 

こんなこと言われたこともありました。

 

いやぁ、たしかに弱いかもしれんけど、それはひどくない???

けっこうメンタルにくるんですよね、こういうこと言われると……

 

こんなふうに言われないように、あなた自身を守るために出来ることは???

 

ルールをしっかり把握することです!!!

私自身、ルールを理解して1本の見極めを出来るようになったことで、先生にも褒められるくらい審判が出来るようになったんです!!!

 

じゃあ、剣道のルールはどんなもんなのか?

ちゃんと理解して、一人前の審判が出来るようになっちゃいましょう!

剣道を始めたばっかりの人も、ここで剣道のルールをバッチリ覚えちゃいましょう!

 

剣道のルールは簡単?難しい?試合規則を説明します!

 

さてさて、剣道の大会や錬成会は、全日本剣道連盟の「剣道試合・審判規則及び細則」に基づいて、運営されます。

 

これがまた、かなり細かーく書いてあるんです。

全部暗記してる人っているんですかねー???

私には出来ないですね……

 

でも、これを理解していないと、ちゃんとした審判が難しくなってきます。

うぅ、読んでみるしかないか……

 

じゃあ、中身について、簡単にまとめていきましょう!

試合場について

  1. 試合場は、1辺9mまたは11m正方形
  2. 試合場の中心は×印、開始線は中心から均等に左右1本ずつ
  3. 開始線の長さは50cm、中心と開始線との距離は1.4m
  4. 試合場の外に1.5m以上の余地を設ける

 

試合場は大会が開催されるたびに作ります。

たいてい、朝早くに審判員の先生や係員の生徒や保護者の方が準備しています。

 

残念ながら、試合場が最初から出来上がってるのは、道場くらいですね。

 

なので、選手として試合に出場する人は感謝の気持ちを忘れないようにしなきゃですね!!!

 

試合について

  1. 試合時間は5分を基準とし、延長時間は3分を基準とする
  2. 試合は3本勝負が原則、試合時間内に2本先取した方が勝ち(1本取ったまま試合が終了した場合は、その人が勝ち)
  3. 試合時間内に勝敗が決しない場合、延長時間で1本とった方が勝ち
  4. 「判定」で試合を決する場合は、技能の優劣を優先、有効打突に近い打ちを優位とし試合態度の良否は姿勢及び動作で優っているものを優位とする

 

試合時間は学年で変わります。

 

私の知っている限りでは、

小学生が2分~3分中学生が3分、高校生が4分、大学生以上が5分

てな感じです。

 

特に決まりはないので、試合の運営上短くなることもあります。

また、準決勝より前で、延長戦の後勝敗が決しない場合は「判定」になることもあります。

 

有効打突について

有効打突は、適正な姿勢及び充実した気勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心がしっかり取れているものとする

「刃筋正しく」とは、竹刀の打突方向と刃部の向きが同一方向であるもののこと

竹刀の打突部は物打ちを中心とした刃部

 

打突部位は以下のとおり

  • 面部(正面および左右)
  • 小手(右小手および左小手)
  • 胴部(右胴および左胴)
  • 突部(突き垂れ)

 

禁止事項について

禁止物質を使用もしくは所持して、または禁止方法を実施

審判員または相手に対して非礼な言動をする

 

それ以外には、

  1. 定められた用具以外の物を使用
  2. 相手に足を掛けるまたは払う
  3. 相手を不当に場外に出す
  4. 試合中に場外に出る
  5. 自己の竹刀を落とす
  6. 不当な中止要請をする
  7. 故意に時間を空費する
  8. 不当な打突及び鍔迫り合いをする
  9. 相手の肩に故意に竹刀をかける

 

審判について

審判に従事するものの構成は、審判長・審判主任(2試合場以上の場合)・審判員とする

審判長は公正な試合を遂行するのに必要な権限を有する

審判主任は審判長を補佐し、各試合場の運営に必要な審判上の権限を有する

審判員は、主審1名副審2名を原則とし、有効打突およびその他の判定について同等の権限を有する

 

時計係、掲示係、記録係、選手係は、原則主任1名係員2名以上

 

何人も審判員の判定について異議の申し立てをすることはできない

監督は疑義があるときは、試合者の試合終了までに審判主任または審判長に対して異議を申し立てられる

 

あくまでも私なりに必要そうなことを抜粋して載せてあります。

本編には、正確な打突部位の詳細や審判の旗の動かし方、立ち位置などの解説が載っています。

必要な人はチェックしてみてくださいね!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「全日本剣道連盟 試合審判・規則細則」

「剣道試合・審判・運営要領の手引き」

 

 

 

いかがだったでしょうか???

 

今回は剣道のルールについて確認しました。

いろいろと細かく決められていますが、これは剣道をやるうえで必要なこと。

ルールは「制限」あるいは「縛り」といっても過言じゃないです。

 

誰もが守らなきゃいけないもの

剣道を自分勝手な乱暴なものにしないためのもの

なので、誤った解釈はしないようにしてくださいね!

 

しっかりと理解して把握したうえで、正しい剣道を身につける助けにしてもらえると嬉しいです。