勝つためにはどんな稽古をしたらいいんだろう?
そのためには他の子よりも強くならなきゃ!
どうしたら強くなれるかなぁ?
剣道をスポーツとしてやる。
スポーツとしてやるからには、何らかの大会があると思います。
大会っていうからにはいい成績残したいですよね???
そう思ってる勝利に貪欲なあなたは、きっと大丈夫!!!
どんなにキツイ稽古でも耐えられるはず!!!
強くなるのは簡単じゃないです。
でも、いつもの稽古に工夫するだけで、強くなるためのキッカケをつかめます!
私の場合は、残念ながら、大会で成績を残すことは出来なかった。
だけど、練習試合なんかではちゃんと勝てるようになって、強くなったっていう実感が湧きました!
じゃあ、どういう稽古メニューがあって、どうしたら強くなれるか?
今回はそのことについてお伝えします!!!
Contents
剣道の稽古ってどんな感じ?稽古のメニューをお伝えします!
始めたばかりは何も分からなくて当然です。
なので、まずは、剣道の稽古メニューについて大まかなものをお伝えします。
稽古の流れ
まずは、剣道の1日の稽古の流れから。
各道場や各学校の部活動で流れや内容は違うと思います。
でも、だいたいは同じような流れになるんじゃないかな~
参考までに、私が部活動でやっていたときはこんな感じでした!
〈前半〉
- 準備運動
- 素振り(上下素振り→正面素振り→左右素振り→跳躍素振り)
- 足さばき
- その日にやることの確認をして、面をつける
- 切り返し
- 基本技の稽古
- 応じ技の稽古
〈後半〉
- 地稽古
- 引き技の稽古
- 掛かり稽古
- 相掛かり稽古
- 切り返し
- 面をはずして、その日の稽古の反省をする
それぞれについて説明していきましょう!
素振り
素振りの種類は大きく分けて4つです。
- 上下素振り
- 正面素振り
- 左右面素振り
- 跳躍素振り(早素振り)
これらの素振りを準備運動をしたあとで、ウォーミングアップのために行います。
今挙げた4種類は、あくまでも基本タイプです。
アレンジを加えて応用的なものをやっているところもあると思います。
それぞれの素振りについての詳しい説明は、下の記事をチェック!!!
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足さばき
足さばきは、剣道をやるうえで、あなた自身を支える重要なものになります。
足腰を鍛える意味でも、足さばきだけの稽古は必要不可欠です!
足さばきも大きく分けて4種類です。
- 送り足
- 継ぎ足
- 歩み足
- 開き足
この中で、稽古の中心になってくるのは、①送り足です。
例えば、
姿勢を崩さないように腰に手を当てながら、道場の端から端まで往復する
指導者のかけ声に合わせて、足さばきで移動する(前→後→左→右→後→前→右→左みたいな感じ)
とかですね。
この稽古は、移動を素早くすることを目的にやります。
よく刑事ドラマとかで「逃げ足が速いヤツ」っていうワードを聞くことがあると思います。
実は、剣道では、あながち間違いじゃないんです!
試合では打ち終わったあとに残心を示さなければ、永遠に1本を取れずじまいになってしまいます。
その残心を示しているときに、ゆっくりすり足で移動していたらどうなると思いますか?
相手に追撃されて振り返ったときに1本を打たれてしまう、という状況になりかねません!
なので、できるだけ素早く姿勢を崩さずに移動する必要があるんです!
というわけで、剣道ではすり足の稽古はチョー重要なんです!
切り返し
切り返しは、剣道のすべての要素が詰まっていると言っても過言じゃないと思います!
稽古の始まりと終わりに必ずやります。
切り返しにもいくつか種類があって、
- 左右面を1本1本止めながら打つ
- 左右面を1本1本止めずに打つ
- 元立ちが竹刀で相手の竹刀を受けて掛かり手が面の位置をめがけて打つ
- お互いに竹刀で打ち合う
- 一息で切り返し
こんな感じになってます。
メインでやることになるのは③ですね。
試合前のウォーミングアップでも使います!
正しい切り返しのやり方はこちらを参考にしてください!
基本技
剣道の基本打ちの稽古です。
技の種類としては、
- 面打ち
- 小手打ち
- 胴打ち
- 突き
- 小手面打ち
- 小手胴打ち
- 小手面胴打ち
があります。
ただし、「突き」だけは高校生以上の試合から使用が許されている技になります。
なので、道場や中学校の部活動ではやらないかもしれません。
応じ技
相手が打ち込んできたときに、反撃するための技の稽古です。
「面に対する応じ技」「小手に対する応じ技」の2種類がメインになります。
面に対する応じ技
相手が面に打ち込んできたときに対応する技です。
技の種類は大きく分けて5つ
- 相面:相手が面を打つよりも先に面を打つ
- 面すり上げ面:相手が面を打ってきたのを、相手の竹刀をすり上げて打つ(めっちゃ難しい!!!)
- 出小手:相手が面を打つよりも先に小手を打つ
- 抜き胴:相手が面を打ってきたところを、体を裁いて胴を打つ(まあまあ難しい!!!)
- 返し胴:相手が面を打ってきたのを、自分の竹刀で受けて空いている胴を打つ
小手に対する応じ技
相手が小手に打ち込んできたときに対応する技です。
技の種類は大きく分けて4つ
- 小手すり上げ面:相手が小手に打ち込んできたところを、相手の竹刀をすり上げて面を打つ
- 小手返し面:相手が小手に打ち込んできたところを竹刀で受けてから面を打つ
- 相小手面:相手が小手に打ち込んできたのに合わせて、小手面を素早く打つ
- 小手抜き面:相手が小手に打ち込んできたのを、おおきく振りかぶってかわしてから、面を打つ
あまり見たことがないんですが、「胴打ち落とし面」なんていうのもあります。
相手が胴に打ち込んできたのを、竹刀を打ち落としてから面に打ち込む技です。
応じ技の種類としてはこんな感じです。
地稽古
より実戦に近い形の稽古です。
相手に対して、
「どうやって攻めれば相手の隙が生まれるか?」
「どうすれば1本になる技を出せるのか?」
を考えることが大切です!
また、時間を測ってやる場合は、試合の時間感覚をつかむ上で重要です。
時間はだいたい3分~5分がちょうどいいと思います。
あなたの得意な技を見つけるいい機会にしてください!
引き技
相手と鍔迫り合いになったときに出す技です。
技としては3種類。
- 引き面:鍔迫り合いから相手の体勢を崩すと同時に、面を引きながら打つ
- 引き小手:鍔迫り合いから相手の体勢を崩すと同時に、小手を引きながら打つ
- 引き胴:鍔迫り合いから相手の体勢を崩すと同時に、胴を引きながら打つ
引き技を出すときには、相手の構えを崩さないといけません。
崩し方も「押す」「かつぐ」などいろいろあります。
とにかく相手の構えを崩さないと何もできません。
崩せそうになければ、そのまま引いて仕切り直しになります。
鍔迫り合いから引いて仕切り直すときに、仕切り直しの途中で打ち込んでしまうと、反則を取られてしまいます!!!
掛かり稽古・相掛かり稽古
とにかく相手に打ち込んでいく稽古です。
掛かり稽古は打つ側が一方的に、相掛かり稽古はお互いに打ち込んでいくものになります。
もちろん、「どうやって1本になる技を打とうか」をじっくり考えるのも重要です。
ただ、この稽古は、試合の中で技の出しあいになったときに、1本を決めきる体力と気力を鍛えることがメインです。
なので、とにかく相手に果敢に向かっていくことが大切です!
「なにがなんでも1本取ってやるぞ!」という気構えで挑みましょう!
以上が剣道の1日の稽古の流れです。
今挙げたのは、あくまで剣道の稽古メニューの一例です。
こんなことをやるんだなっていう参考にしてください!
剣道で強くなるためには?オススメの稽古方法をお伝えします!
先ほどは、剣道の稽古メニューをお伝えしました。
そうですよね?
たしかに、ただ稽古をこなしているだけでは、体力やスタミナはつくかもしれませんが、強くなることは難しいです。
やっぱり強くなるには工夫が必要です!
そこで、ここでは剣道始めたてのあなたが強くなるために効果的な稽古メニューをお伝えします!!!
地稽古
先ほども説明しましたが、地稽古は実戦形式の稽古です。
時間を決めてやる場合もあれば、そうじゃない場合もあります。
特に、時間を決めてやらない場合は、先生に教えてもらう稽古が多いです。
上位の有段者である先生に、あなた自身でランダムに稽古をお願いしに行きます。
つまり、強くなるには、
誰よりも早く多くの先生に稽古をお願いすること
これが重要になってきます!
実際に、大会で上位に入賞するような人は、稽古のときに率先してお願いしに行っています!
強くなるには、いろいろな人に稽古をお願いすることが近道になります!!!
追い込み稽古
これは道場の広さをフル活用した稽古です。
とにかくこれはキツイ!!!
例えば、
面を道場の端から端まで打ち続ける
切り返しを端から端までし続ける
こんな感じです。
打ち込む側も打たれる側も足を使うことを意識してもらいたいです。
打つ人は、すり足を崩さずにとにかく速く移動すること!
打たれる人は、とにかく速く下がることで打つ人をリードしてあげること!
正確に打つことよりも素早く動くことを意識しましょう!
掛かり稽古・相掛かり稽古
これもかなーりキツイ稽古なんで、正直やりたくないと思います……
でも、勝つためには、手段は選んでいられません!
先ほども触れましたが、これはとにかく相手に打ち込んでいく稽古です。
時間としては30秒~1分ですかね。
地獄なのは、先生の気分次第で終わったり終わらなかったりするときです……
もう最後の方とか腕が上がらないし体勢もグダグダになります。
そこをなんとか持ちこたえる気力と体力を養いましょう!
絶対試合のときに有効に働きますよ!!!
私が高校生のときの部活動では、
掛かる人が真ん中にいて、残りの部員がその人を円陣で囲い、全員に掛かっていく
みたいなことをやってました。
この稽古は、速さも大事ですが、「1本を決めきる」ことを意識してほしいです!
試合で技の出し合いになったときに、キツイ状況のなかでも、あなた自身の技を1本にするためです。
見とり稽古
これは「見る」稽古です。
あなた自身の動きを客観的に見たり、上位の有段者の人たちの稽古を見たりして学びます。
これは他のスポーツでも強くなるために有効な手段の1つです。
「自分はこんな動きをしているんだ!」
「こういう風に打てば1本になるんだだ!」
「ここを変えればもっとよくなりそう!」
いろいろと考えながら見て学ぶことが重要です!!!
はじめは出来なくても大丈夫です!
最初はグダグダになってしまっても、慣れていけば、あなた自身が強くなれるきっかけになります!
いかがだったでしょうか?
今回は、剣道の稽古の内容と強くなるためのメニューについてお伝えしました。
今回書いたものはほんの一例に過ぎません。
もしかしたら、あなたがやることになるものは、ここに載っていない稽古かもしれないです。
ですが、共通していることは、
「どの稽古もあなた自身を強くするためのもの」
であるということです!!!
ぜひ、いろいろな稽古にチャレンジしてみて、強くなっていってくださいね!