素振りって、剣道始めたてのときはひたすらやりますよね?
家で1人でもできちゃうから、やった人とやってない人とで差が出てくる。
だから、始めの頃は早く強くなりたくて、たくさんやる。
だけど、やりながらこんなこと思った人いませんか?
いい加減飽きてきたから、他にどんなメニューがあるのか知りたいなぁ
いやぁ、向上心があって素晴らしい!!!
たしかに、素振りは全部の基本動作が詰まってるし、強くなるためにはうってつけです!
そこで、今回は改めて素振りの種類と正しいやり方、それと気をつけることをお伝えします!
Contents
剣道の素振りにはどんなものがあるの?素振りメニューを大公開!!!
素振りの種類にはどんなのがあったか覚えていますか?
ここでは、素振りの種類についての再確認と正しいやり方についてお伝えします!
剣道の素振りは大きく分けて4種類ありましたよね?
- 正面素振り
- 左右素振り
- 上下素振り
- 早素振り(跳躍素振り)
これが剣道における素振りの基本メニューです。
それぞれについて説明していきましょう!
正面素振り
剣道の素振りのなかでも基本中の基本です!
- 中段の構えから振りかぶって、あなたと同じくらいの身長の相手の面の位置まで振り下ろす
- 振りかぶるときは竹刀の角度が斜め45度
- 振り下ろすと同時に右足を前に出し左足を引きつける
- 振り下ろした位置で竹刀をしっかり止める
動作としてはこれだけです!
最初のうちは、
「1本1本止めて打ち、打ち終わったら元の位置に戻り中段の構えになる」
これを繰り返しやるのがいいと思います!
慣れてきたら、
「前後に移動しながら連続で正面打ちをする」
これをするようにしましょう!
回数としては30~50回がいいと思います。
もちろん、
「もっとイケるぞ!!!」
と思っているあなたは、本数をもっと増やしてやってみるのもアリですね!
左右素振り
相手の右面・左面の位置をとらえる素振りです。
- 中段の構えから振りかぶって、あなたと同じくらいの身長の相手の右面・左面の位置をめがけて振り下ろす
- 振りかぶるときは真っ直ぐに、横から見て竹刀の角度が斜め45度になるようにする
- 振り下ろすときに手首を返して、物打ちの部分で左右面の位置をとらえる
- 振り下ろしたら左右面の位置でしっかり止める
動作としては、こんな感じ
この素振りも、前後に動きながらやるのが一般的です!
応用的なもので、右面・左面を打つのに合わせて身体をさばいてやるものもあります。
これも最初のうちは30~50回がいいと思います!
左右素振りの応用で「切り返し」があります!
稽古の最初と最後に必ず行います。
剣道の基本が全て詰まっているといっても過言じゃないです!
切り返しにもいろいろ種類があります。
1番オーソドックスな切り返しの詳しいやり方はこちらをご覧ください!
上下素振り
とにかく大きく竹刀を振る素振りです。
- 竹刀をとにかく大きく振ることを意識
- 竹刀が背中につくまで振りかぶる
- 床につくスレスレのところまで勢いよく振り下ろす
- 釣竿の糸を遠くに飛ばすイメージで振る
動作としては特に難しくはないですね!
この素振りは、肩に力を入れすぎないように注意しましょう!
とにかくリラックスした状態で行うことが重要です!
試合前とかにやっている人もよく見かけますね。
早素振り(跳躍素振り)
前後に素早く移動しながらする正面素振りです。
- 後ろに下がると同時に振りかぶり、前に出ると同時にあなたと同じくらいの身長の相手の面の位置まで振り下ろす
- 振りかぶるときは真っ直ぐ、横から見て竹刀の角度が斜め45度になるようにする
- 振り下ろしたときにしっかりと面の位置で止める
- 右足を左足が越えないようにする
素振りの説明としてはこんな感じです。
すり足の前後の移動を速くしていくと、自然と跳び跳ねるような動きになると思います。
それが、名前の由来です。
この素振りは、体力的にかなりキッツイ!!!
追い込みのメニューとして素振りのなかでは最適だと思います!
慣れないうちは、本数を少なくしてやりましょう!
私自身、高校1年生の夏休み最後の稽古で、早素振りを1000本振らされた記憶が鮮明に残っています……
いやぁ、ホントにこれはマジで、やってる人間からすれば、罰ゲーム的な要素もあるんですよね……
最後の方なんか、もうヘロヘロでした。
以上が、基本4種類の素振りの説明になります。
素振りについてまとめた動画はこちら
説明した4種類以外にも、
- 跳躍素振りと上下素振りの組合せ
- 左右素振りと上下素振りの組合せ
- 股割り素振り(脚を左右に開いて、膝が垂直になるまで腰を落としながら、竹刀を振り下ろす)
- 股割り素振りと上下素振りの組合せ
などなど、組合せによって何通りにもなります!
あなたなりにアレンジしてみてください!
素振りをするときの注意点は?正しい打ち方を手に入れよう!
剣道の試合で上位に残っている人は、たいてい時間があれば、素振りをひたすらやっています。
そういう人は、正しい素振りのやり方を熟知してるから、力に変えることが出来てるんです。
逆に言えば、何回やっても正しいやり方じゃないと意味がない!!!
そこで、ここでは、素振りのときにあなたが気をつけなきゃいけないチェックポイントをお伝えします!
正しい構え方でできているか?
竹刀を振ることに意識を集中しすぎて、基本の「中段の構え」がおろそかになっていませんか?
構えが崩れたまま、「汚ない素振り」をやっても意味がありません!!!
- 左こぶしがあなたの身体の中心線からずれていませんか?
- 竹刀の剣先の延長線上にあなたと同じくらいの身長の相手の喉元がありますか?
- 振りかぶったときに相手が見えていますか?
- 振りかぶったときに竹刀の角度が斜め45度になっていますか?
素振りで気にしなきゃいけないのは、この4点です!
あなただけでやるときは、確かに誰も見ていないかもしれません。
でも、だからこそ、手を抜いてはいけません!
オススメは、鏡に映ったあなた自身を見ながらやることです!
力が入りすぎていないか?
剣道は力任せに打つものじゃない!!!
リラックスした状態で振ることこそ正しい素振りにつながります!
- 振りかぶったときに肩に力が入りすぎていませんか?
- 構えたときに右手に力が入りすぎていませんか?
力が入りすぎていると、打つときにも打突部位を捉えづらくなってしまいます。
手首と肩を柔らかく使うことでより柔軟な打ちができるようになるんです!
ぜひ上の2点を意識してみてください!!!
1本1本止めることができているか?
相手がいないところで素振りをすると、どうしてもどこを打っているのか分からなくなりがちです。
でも、ただ単に、目標もなくブンブン竹刀を振っているだけだと意味なし!!!
- あなたと同じくらいの身長の相手の面の位置を捉える打ちができていますか?
- 打ったときに手の内はしめていますか?
- 打ったときに腕は伸びきっていますか?
- 打ち終わったときにしっかりと止めていますか?
1人で素振りをやるときはこの4点を気にしてください!
竹刀を振るだけじゃなくて、目標を見定めてやる。
そうすることで、より相手の打突部位を捉えられる打ちに近づけます!
あなた1人で素振りをするときこそ気をつけなきゃいけない!
綺麗な構え方と振り方を手に入れて強くなろう!
いかがだったでしょうか?
今回は、剣道の素振りの種類と正しいやり方、その注意点について説明しました。
素振りは、ただ量をこなせばいいという訳じゃなくて、質も大事です!
いくら回数が多くたって、正しくなければ意味がありません!
ぜひ、積極的に正しいやり方でやって、コツコツと剣道の地力をつけていきましょう!
そうすれば、ライバルと差がつくのは間違いありません!!!