でも、どうやったら強くなれるんだろう?
何か強くなるための秘訣はないのかな?
剣道を始めるきっかけが何であれ、何事も新しいことを始めるには勇気がいると思います。
その勇気とやる気があれば、剣道の世界で強くなれること間違いなし!!!
でも、始めてみたものの実際に試合で勝つために、何をすればいいかは分かりませんよね?
私自身は恥ずかしながら、剣道の試合で勝ったことが中学生時代はほとんどありませんでした……
そんな私が、高校に入ると試合で勝てるようになってきたんです!!!
じゃあ、何で勝てるようになったか?
純粋に経験年数もあるかもですが、1番大きかったのは、「基本に立ち返って自分自身を見直したこと」
つまり、初心忘るべからずということです!!!
とはいっても、実際に何をすればいいか分からないと思います。
なので、これから初心者のあなたが強くなるためにやるべきことをお伝えします!
Contents
剣道初心者は何をしたらいいの?剣道の基礎を叩き込め!
剣道を始めたからには、上達して試合で勝ちまくりたいですよね?
でも、焦ってはいけません!
ここで焦って基本をおろそかにすると、後々響いてきます!
基本こそ丁寧に取り組みましょう!
ここでは、初心者がやるべきことをお伝えします。
構え
剣道をするうえで、あなたの剣道を形つくるすべての基礎になります。
基本の構え方は「中段の構え」です。
注意する点は以下の通り
- 剣先の延長線上に相手の喉元がくるようにする
- 誰もいない状態で構えるときは、あなたと同じくらいの身長の相手を想像するように
- 竹刀の握り方は、左手が中心、右手はそえるだけ
- 左手の薬指と小指に力を入れて竹刀の柄頭を持ち、親指と中指をくっつけ、人差し指と親指の形がvの字を描くようにする
- 足の構えは、右足が前、左足が後ろ、右足と左足との間はひとこぶし分くらい空ける
- 足の前後は開きすぎず閉じすぎず、自然体で立っていられるくらいで、左足のかかとを上げて構える
- 背筋はまっすぐ、「天井からの糸に自分がつるされている」イメージで
この基本の構えがおろそかになると、試合で勝てなくなるほか、昇段・昇級審査での合格が難しくなってしまいます……
素振り
何といっても剣道のすべての要素が詰まっている「素振り」
剣道の基本を習得するうえで最も大事といっても過言ではありません!
もちろん、体力・筋力両方つけるためにも有効な手段です。
最初は、素振りの回数は30回~50回くらいがいいと思います!
最初のうちにばてずに丁寧な素振りができる回数だからです。
素振りの種類は大きく分けて4つ
- 上下素振り:竹刀を背中までつけるように振りかぶり、竹刀が床に付くギリギリのところまで振り下ろす、とにかく大きく振ることを意識する
- 正面素振り:前後に動きながら面の位置を捉えるように竹刀を振る、振りかぶったときは斜め45度、振り下ろしたときは自分と同じくらいの身長の相手の面の位置になるようにする
- 左右素振り:前後に動きながら(左右に動くものもある)左右の面の位置を捉えるように竹刀を振る、振りかぶる角度は斜め45度、振り下ろしたときに左右の面の位置をしっかりとらえるようにする
- 早素振り(跳躍素振り):前後に細かく速く動きながら正面に振り下ろす、振りかぶる角度は斜め45度
素振りをするときは、「釣り糸を遠くに投げる」イメージでやってみると大きく振ることができます!
他にも応用的な素振りがありますが、初心者はこの4つをメインに剣道の基礎を習得しましょう!
基本的な4つの素振り以外にも、応用的な素振りとして、
・上下素振りと股割りの組み合わせ
・跳躍素振りと上下素振りの組み合わせ
など、組み合わせはいろいろあります。
足さばき
足さばきも剣道においては重要です。
基本の動きはすり足です。原則、右足を左足が越えることはありません。
足さばきも大きく分けて4種類
- 送り足:前後斜め方向に近く速く移動するときや打突するときに使う
- 開き足:相手の打突に対して体をかわしながら打突するときに使う
- 継ぎ足:遠い間合いから打突するときに使う
- 歩み足:前後に遠く速く移動するときに使う
すり足の説明をするとこんな感じになります。
とにかく意識してほしいのは、すり足を素早くしつつ腰の位置が一定になるように上下運動をなくすことが重要です!
これを実践するためには、正しい姿勢でいることが大切になってきます。
足ばかり意識しすぎて中段の構えがおろそかにならないようにしてください!
以上の3点が初心者のあなたが優先して身に付けるべきスキルであり、強くなるための基礎となります。
これらをテキトーにこなすと、剣道が形にならず、ただの「チャンバラ」になってしまいます。
自己流で基礎を身につけるのは完全にアウト!
道場の先生や部活の顧問の先生に言われたことは、その言葉のまま受け止め、実践するようにしましょう!
とにかく基礎を大切にすることが、初心者のあなたが強くなるために第一歩です!
初心者が試合で勝つためには?初心者でも勝つ可能性はゼロじゃない!
剣道もスポーツなので、練習試合や大会があります。
こう思う人、多いんじゃないですか?
そりゃ、バリバリ剣道やってて優勝しちゃうような人には勝てないと思います。
そんなの、ラスボスに素手で挑むようなもんです。
でも、初心者どうし、あるいは剣道を始めてから1年くらい経った人とならどうでしょうか?
全く勝てないということはありません!
ここでは、剣道を始めたばかりのあなたが、試合で勝つために必要なことをお伝えします。
試合場の大きさを熟知すべし!
剣道の試合場の大きさはこんな感じ
- 1辺が9~11mの正方形
- 外側に1.5mくらいの幅をつくる
- 対角線の中心には、✕印(30~40cm)
- ✕印から1.4mほど離れた位置に50cmのライン(試合の開始線になります)
こう思う人いるんじゃないですか?
めっちゃ意味ありますね!!!
初心者の人は、試合場のサイズ感が分からず、枠から外に出がちです。
外に出るとどうなるか分かりますか???
反則を1回取られてしまいます。
剣道の場合、反則を2回取られると、1本とみなされるようになっています。
なので、試合時間のなかで、1本になる打ちが決められない場合は、それだけで負けてしまうのです……
そんなことは避けたいですよね?
そのためには、あなた自身で試合場のサイズ感を知る必要があるんです!
短い試合時間を有効活用すべし!
剣道の一般的な試合規則はこんな感じ
- 試合時間は5分
- 勝敗が決しない場合は3分の延長戦に突入
- それでも決しない場合、判定または勝敗が決するまで行う
試合時間については、それぞれの大会で異なっています。
例えば、小学生低学年は2分、小学生高学年~中学生は3分、高校生は4分、一般は5分みたいな感じですね。
毎年11月3日に行われる「全日本剣道選手権大会」なんかは、準々決勝以上は試合時間が10分になってます。(今は新型コロナウイルス感染症の影響で短くなっています。)
延長戦2分経過後、勝敗が決まらない場合は判定になることもあります!
初心者のあなたは、試合の時間感覚がまだつかめていないと思います。
それに、剣道の試合では時間を見ることができません!!!
これは、かなり初心者のあなたにとっては深刻な問題になるんじゃないかなって思います。
なので、肌感覚で「あ、もうすぐ時間終わるかな?」って分かるようになるのが理想です。
そうなるためには、普段の稽古で試合時間と同じ稽古をすることが大切です。
限られた時間のなかで、出来るだけたくさんの技を出すようにしましょう!
技をたくさん出して機会を増やすべし!
剣道の試合の勝敗条件はこんな感じ
- 原則3本勝負
- 勝敗は2本先取した方が勝ち
- 引き分けの場合は、有効打突の多い方が勝ち
- 有効打突が1本のまま試合時間が経過した場合は、1本を取っている方が勝ち
試合のなかで有効打突とみなされる技ってけっこう少ないんです。
初心者であるあなたは、怖じけずに積極的に技を出すようにしましょう!
技を出す回数を増やすことで、有効打突になる可能性も上がります!
こう思ってる人もいると思います。
私自身もこう思ってました。
そんなあなたは、自分の得意技を見つけるといいと思います!
そうすることで、「その技なら1本絶対取れる!」という自信につながって、技を出しやすくなります。
最初は、その技だけで攻めるっていうのもアリだと思います。
もちろん、相手には、
って思われるかもしれません。
でも、最初はそれでいいと思います!
慣れてきたら、いろいろな技を出すようになればいいんです!
ある意味、それはそれで相手の油断を誘う作戦にもなるかも?
ちなみに、相手が倒れたときに、審判が「止め」をかけるまでは打っていいことになっているので、絶好のチャンスかもしれませんね!
反則は極力なくすべし!
剣道の試合では、反則になる事項がいくつかあります。
なかでも、初心者が取られがちな反則は4つ
- 試合場外に出る
- 竹刀を落とす
- 積極的に戦わない
- 正しい鍔迫り合いをしない
先ほども少し触れましたが、剣道の試合で反則を2回取られると1本のカウントになります。
有効打突になりづらい初心者どうしの試合では、この1本が命取りになってしまいます!
なので、極力反則は取られないようにしてください!
➌➍の場合は、1度審判から注意が入ると思います。
それでも、従わない場合は反則になるので気をつけるようにしましょう!
その他の試合規則については、全日本剣道連盟の試合規則及び細則で確認してください。
試合で勝つために、まずは剣道をよく知るところから始めましょう!
そのうえで、あなたの技に磨きをかけて、少しずつ1本になる打ちを増やしていきましょう!
いかがだったでしょうか?
今回は、初心者のあなたがすべきこと、それと試合で勝つためのコツをお伝えしました。
新しいことを始めたてのときは、剣道だけに限らず、身に付けることで精一杯だと思います。
最初はゆっくりで大丈夫です!
焦らずに着実に「キレイな剣道」を形づくることの方がよっぽど大切です!
ぜひ、しっかりと剣道を学んでもらって、試合でジャンジャン勝てるようになってください!