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剣道の概要

剣道の各段位の合格率と難易度は?有段者の人数はどれくらい?

剣道やってましたっていう人けっこう会うなぁー

剣道やってる人って多いのかなぁ?

それに段位持ってる人みんな凄そうだけど、実際どうなの?

 

「剣道やってました!」っていう人、意外といるんですよねー

でも、たいてい、そういう人は初段か二段取って終わりっていう人がほとんど。

 

それを聞くと、剣道をやってる人ってけっこう多そうな感じがするけど、どうなんでしょう?

 

実際は、日本で200万人近くいるみたい!

けっこう多い???

でも、世界的に見たら少ないので、オリンピック競技にはできないみたい……

 

今伝えた数字は、昇級・昇段審査に合格して、剣道連盟に登録されている人数なんで、もう少し多いと思います。

 

じゃあ、昇段審査はどれくらいの人が合格してるんでしょうか???

 

というわけで、今回は、昇段審査の合格率や難易度、有段者の人数についてお伝えします。

剣道の昇段審査の合格率は?段位が上がるほど難易度UP!

昇段審査の受審資格については、別の記事で書かせてもらいました。

剣道の段位と強さの関係は?剣道って何段からすごいの??? 初めて会った人には、まず自己紹介ですよね? その話題の1つとしてスポーツ経験があったりすると、話が盛り上がりがち。...

 

じゃあ昇段審査の合格率ってどれくらいなの?

 

こう思った方がいるかもしれません。

 

そうですよね、審査っていうくらいだから、合格不合格はつきものです。

実際に昇段審査の合格率や難易度ってどれくらいなんでしょうか?

 

初段~五段

初段~五段は、各地方代表団体による支部審査になるため、支部ごとで合格率はバラバラです。

だいたいの合格率はどのサイトを調べてみてもこんな感じになっています。

 

初段→80~90% 

二段→60~70% 

三段→40~50%

四段→30~45% 

五段→20~30%

 

これはあくまでも目安の数値なので、参考までにと思ってください。

 

この合格率を見る限りでは、四段以上持っている人は凄いのかなって思います。

 

実際に、私自身、大学生になるまでは道場に通わず部活動として剣道をやっていて、ストレートで三段まで取得できています。

中学生のうちに二段まで、高校生のうちに三段までは取れてしまうということです。

 

ただ、どうやら四段以上になってくると一筋縄ではいかないらしく……

 

大学のサークルや地元の道場で稽古をしている高校時代の部活仲間や後輩からは不合格だったという話をよく聞きます。

一方で、大学の部活動で稽古をしていた中学時代の剣道部の先輩は、難なく四段を合格して、社会人になってから五段にも合格したという話を聞きました。

 

四段以上の審査からすんなりいく人といかない人が出てくるみたいです。

 

なので、昇段審査の合格率からもわかるように、難易度も四段から格段にUPするということです。

 

六段~八段

六段からは各地域の支部ではなく、全国単位での審査になります。

合格率は全日本剣道連盟のサイトに載っています。

まとめるとだいたいこんな感じです。

 

六段→20~30% 

七段→15~20% 

八段→1%未満

 

六段以上を持っている人は、先生として1人で道場で教えることができるくらいのレベルなので、かなりの腕前です。

 

ただ、調べてみましたが、どうやら先生になるために何段必要っていう基準はないみたいです。

生徒の取得段位にプラス二段するのが先生の目安段位になるようです。

一応、昇段審査の筆記試験で四段審査から「指導における留意点」が問われています

なので、四段以上の人は先生として指導することも想定されているということになります。

 

それにしても、八段の合格率、低すぎですね~

でもそれだけ難しいということです。

 

なので、六段以上の難易度は、審査が地方規模から全国単位になることからも分かるように、五段までとは比べ物にならないくらいまでに難易度がUPするということです。

八段の合格率は司法試験より低いので、難易度として日本最難関の試験ともいわれているそうです。

 

これに加えて称号を持っている人は、それはもう、スゴすぎですね!

想像ができないくらいの稽古の日々を重ねてきた人だと思います。

三段までは普通に稽古をしていれば取得できるが、四段以上になると難易度が上がる。

そして、八段を持っている人は達人レベルにスゴイ人である!

剣道の段位を持っている人数は?何段からすごいの?

昇段審査の合格率は先ほど述べました。

では、実際にどれくらいの人が剣道の段位を持っているのでしょうか?

 

全日本剣道連盟によれば、2022年3月末日現在の剣道有段者登録数は1,997,361人(内、女子は597,990人)みたいです。

 

ただ、それぞれの段位を持っている人数については正確な数が載っていませんでした

そこで、目安として、毎年どれだけの人数が昇段審査に合格しているのかを調査しました

 

初段~五段

先ほども説明しましたが、五段までは審査の運営が各地方代表団体に任されています。

そのため、各地域でも合格者の人数を公表しているところもあればしてないところもありました。

なので、初段の合格者数を基準に、毎年どれだけ合格者が出るかを仮定の話で計算してみようと思います。

数字は埼玉県の令和4年6月、7月に行われた審査会の人数を一例に取ります。

 

令和4年6月

・埼玉県西部 初段受審者数

男約160人 女約120人

・埼玉県北部 初段受審者数

男約125人 女約115人

・埼玉県東部 初段受審者数

男約100人 女約60人

令和4年7月

・埼玉県南部 初段受審者数

男約200人 女約150人

受審者数 合計約1,030人

 

審査会が年3回あるので、

年間で初段受審者数は

合計1,030×3=約3,090人

 

全国で同じ人数が受審して、同じ回数審査会が行われるとすると、

初段受審者数

3,090×47=145,230人

 

合格率が90%とすると、

初段合格者数

145,230×0.9=130,707人、約13万人

 

その約13万人がそのまま五段まで受審し続けたとして、

・二段合格者

130,000×合格率70%=91,000人

・三段合格者

91,000×合格率50%=45,500人

・四段合格者

45,500×合格率45%=20,475人

・五段合格者

20,475×合格率30%≒6,142人

※合格率は先ほど述べたものの最大値を用いています。

 

とまぁ、仮定の話で計算してみるとこんな感じです。

実際の人数としてはもっと少ないかなって思います。

特に三段以降の人数は。

 

私の場合だと、中学の時に部活を一緒にやっていた仲間が30人近くいました。

でも、高校に入って剣道を続けていたのは約半数。

大学に入ってからも続けていたのは私含めて3人くらい。

 

こんな感じでどんどん減っていくのが現状なんです……

なかなか長く続けてくれる人は少なくて、全日本剣道連盟の方でも問題視はしているようです。

 

一時期、こんなテレビ番組がやってました。

 

「剣道の有段者同士で対決して優勝者を決める」

「剣道有段者のタレントや芸能人が上位の有段者に勝てるのか」

 

出ていたのはたしか、はんにゃの金田哲さん、原口あきまささん、吉沢亮さん、チャンカワイさん、とかだったと思います。

 

剣道をやっている身として気にはなったので、見てみました。

 

でも、ちょっと的外れなところが……

 

その人たちの段位だけを見て強い弱いを決めているところがあったんです。

 

別の記事にも書きましたが、剣道の段位だけで強さは分からないです。

「何段からすごい」というのも一概には言えないのが正直なところです。

 

もちろん、先ほどの合格率や難易度から、上位の有段者ほど持っている人はスゴイっていうのはなんとなく分かると思います。

ネットで調べてみても、凄さとか難易度っていう話の基準になっているのは、四段以上がほとんどでした(初段~三段の話もいくつかありましたが……)

 

ただ、そのテレビ番組は、二段・三段を持っているのがスゴイみたいな感じになっていました。

二段・三段は、普通に稽古をしていれば合格できちゃうし、自分も持ってるくらいなので大してスゴくないです。

 

もちろん、日本の人口からしたら少ないですが、先ほどの仮計算でも約13万人いるので、人数的にはかなり多いと思いませんか???

メディアも世間も、剣道のことをあまり知らないっていうことが分かりました。

 

六段~八段

六段以上は審査規模が全国になるので全日本剣道連盟のサイトの方に正確な人数が載っていました。

2021年度六段審査

受審者数4,275人 合格者数1,355人 合格率31.7%

2021年度七段審査

受審者数4,266人 合格者数977人 合格率22.9%

2021年度八段審査

受審者数2,098人 合格者数15人 合格率0.7%

※数字は分かっている最新年度の合計を載せています。

 

驚くべきは八段の合格者数!

毎年だいたい2000人近くが昇段審査を受けているのですが、合格して最高段位を手にするのは10人前後なんです。

 

そりゃ、司法試験よりも低い合格率になりますよね~

やっぱり、六段以上の難易度は格が違うみたいですね。

 

ちなみに、八段の人は特別扱いで、八段の人だけの大会が開催されるくらいです。

全国の剣道の達人が揃ってるってことですね!

こちらがその試合動画になります。

両者ともなかなか一本が決まらなくて、いかに一本を決めるのが難しいのかが分かります!

有段者数は段位が上がるにつれてどんどん少なくなっていく!

八段は全国で毎年10人前後しか合格できない最高難易度の試験である!

 

いかがだったでしょうか?

今回は昇段審査の合格率と難易度、有段者数について書きました。

 

「何段からすごい」とか「何段がこれだけ難しい」っていう明確な基準はないんです。

あくまでも、剣道をやっている人間から見てだったり、昇段審査の合格率を見てだったりの「肌感覚」を伝えているにすぎません。

 

でも、上の段位を取得するには、長い年月をかけて稽古を積み重ねないといけません。

だから、上に行けば行くほど、審査の基準も厳しくなるし合格するのも難しくなるっていうことです。

 

現在は、約200万人の有段者が存在しています。

その頂点に立っているのが八段を持っている人なんですよね。

そこに到達するまでには、ながーい年月をかけて技を磨き上げていくわけです。

 

ぜひ剣道をやってる人に出会ったら、段位を質問してみてください!

もしかしたら、その人は剣道界じゃめちゃくちゃスゴイ人かもしれません!

 

剣道の段位と強さの関係は?剣道って何段からすごいの??? 初めて会った人には、まず自己紹介ですよね? その話題の1つとしてスポーツ経験があったりすると、話が盛り上がりがち。...